笠間ハーフのコロナ対策
コロナ禍の中で開催された『第15回かさま陶芸の里ハーフマラソン』。
主催は茨城県笠間市で、ハーフは陸連認定コースになっている本大会。
これまで自治体主催のマラソン大会はことごとく開催中止になっており、
本大会も中止になってもおかしくない状況でしたが、
コロナ禍におけるロードレースのニュースタイルとなるべく準備を進め、無事開催する事ができました。
そこでこの大会がどのようなコロナ対策をしたか、改めてまとめたいと思います。
あくまで参加者目線なので、主催者側の意図とは異なる所があるかもしれませんがご了承下さい。
1.エントリーは茨城県民限定
まずエントリーの段階で、茨城県に居住する方のみに絞りました。その他の都道府県に居住する方はエントリーする事ができません。
そして茨城県が独自に行っている『茨城版コロナNext Ver.2』に準じて開催の合否を判断します。
簡単に説明すると、茨城県独自のコロナ判断で、一番重い『Stage4』になっていると大会が中止になります。
本大会の開催当日である12月20日は『Stage3』だったので、大会を開催する事ができました。
また、エントリーした参加者は市町村毎に区分けされ、開催当日に感染拡大市町村として外出自粛要請が発せられている自治体に居住する方は参加する事ができません。
こちらは12月20日の時点で外出自粛要請のある市町村が3つ該当しました。
・土浦市
・利根町
この3市町に居住する参加者は、この時点で参加を取り消される事になります。
私のラン友さんも、この措置で参加することができませんでした。仕方がないとはいえ、かける言葉が見つかりませんでした。
・種目と人数制限
昨年まではハーフマラソン、5キロ、3キロ(中学生)、2キロ(小学生、親子)など、種目が細かく分かれていましたが、
今年はハーフマラソンのみ開催になりました。
そしてハーフマラソンの定員ですが、去年のハーフマラソンの定員が3000人に対し今年は700人。およそ3割に減りました。
主催者側が、安心安全に開催できると判断した最大人数が700人だったのだと考えます。
・COCOAといばらきアマビエちゃんの事前登録
厚生労働省が発行するコロナ接触確認アプリ『COCOA』の事前ダウンロードと、
茨城県が独自に導入している『いばらきアマビエちゃん』の事前登録が必要になります。
いばらきアマビエちゃんは、COCOAの茨城ローカル版と言ったほうがよいでしょうか。
訪れた場所や利用した店で、いばらきアマビエちゃんの2次元コートを読み込むだけで登録完了です。
かさまハーフは、大会案内の中にいばらきアマビエちゃんの資料が入ってました。
この資料の2次元コードを読み込みます。もし参加者の中でコロナに感染してしまった方が出た場合、参加者全員に通知が届くシステムです。
・大会前後の健康状態チェックシート
郵送された大会案内には、健康状態のチェックシートが同封されています。
参加者と同伴者用で分かれており、チェック内容は同じですが、それぞれ別々のシートで提出しなければなりません。
大会当日前のチェックシート
私は1人で会場入りしたので同伴者用のチェックシートが手元にありますが、参加者用のチェックシートと全く同じ内容です。
大会後のチェックシート
こちらも参加者用と同伴者用の2枚が同封されていました。
こちらは特に提出を求められている訳ではありませんが、大会後2週間は体調管理を行って下さいとの事でした。
・来場は原則マイカー
会場である『笠間芸術の森公園』までのアクセス方法は、原則として車のみに指定されていました。
大会案内の中に駐車券が同封されており、指定された駐車場にそれぞれ停めることになります。
最寄り駅である『笠間駅』や『友部駅』からは運行バスが出ておりませんでした。
大会規模を縮小した事で、このような対応が可能になったのだと思います。
・会場内は原則としてマスク着用
会場に入る際、健康状態のチェックシートを提出して、検温と手の消毒を行います。
そして会場内はマスク着用が原則になります。
大会本部、ランナー受付など、それぞれのブースが離れており密にならない工夫がされていました。
会場内の様子
もうすっからかんですね。
マスクはスタート15分前まで着用し、スタート前の整列時に係員さんが回収箱で回収します。
整列時は路面に約1m間隔で☓マークがあり、ランナーはそのマークの上に整列することになります。
ここでも密にならない工夫がされてました。
・レース中
大会案内にはこのように記載されてます。
『会場内及びコース上ではマスクを着用すること。ただし、ランナーにおいては、レース中はこの限りではない。』
つまりレース中はマスクを着用しないでもOKって事ですね。
・レース後
レース後はランナーに水とマスクが配られます。
ゴール後すぐにマスク着用はキツいですが、そこは自分のタイミングで着用してよいとの事でした。
計測チップも自分で外すことになります。当然ニッパーも無いので、キツく締めると外す時に苦労します。
そして記録賞の発行もありません。後日WEBでの発行になります。
以上が笠間ハーフでのコロナ対策になります。
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この対策がコロナ禍における今後のロードレースにおける基準になるか分かりませんが、
無事開催された事に心から感謝と敬意を表したいと思います。
今回の運営はとても素晴らしいものでした。本当にありがとうございました。
今回の運営には大満足で、不満なと1つもありませんが、
欲を言えば、やはり以前のように全国の人がエントリーできるような大会が、
少しずつ開催されるようになって欲しいと願うばかりです。